不妊治療中、同僚の自然妊娠報告を受けて思うこと

妊活・不妊治療のこと

他の人の自然妊娠報告を受けて最初に思ったこと

不妊治療中の周りの妊娠報告。

とてもおめでたい事、嬉しい事、でも素直に喜べない、なんて声をよく聞きます。

丁度最近職場の後輩が第二子の妊娠報告をしていました。

正直に言うと、「おめでとう~!」という気持ちと

「頻回な採血や注射、痛み、お金、一生子供持てないかもという不安がなくて、羨ましいなぁ。」

と、一番に思いました。

絶賛私は採卵前で、ホルモン剤の自己注射や筋肉注射、採血が連日続いていて

腰の痛みが強くて、職場の仕事の調整で何度も上司に「すみません…」と伝えていた時期でした。

誰かが妊娠の悪阻で仕事を休むのは「全然無理しないでー!!」って思うのに

自分が不妊治療で休むとなると「妊娠しているわけでもないし、病気でもないのに、申し訳ないし、なんといったらいいのかな…」とやっぱり思ってしまします。

だからこそ、子供を持つという目的にこういう痛みや不安がないのは

正直羨ましいなぁ。と思いました。

どんな思いも、大切な私の感情。

でもそれは‘目が悪い人が、目がいい人いいなぁ’というように

‘病気になると健康な人っていいなぁ’というように

‘運動神経が良い人はいいなぁ’というように

‘お金持ちの人っていいなぁ’というように

他の人が自分の持っていないものを持っていると、羨ましく思う、

自分自身が簡単に手に入れられないものを、自然と手に入れているように見える人を羨ましく思う、

そんな当たり前の感情です。

だから私は自分に湧いてきたその感情も、大切にしたいと思いました。

そんな人たちにも、それぞれの悩みや困難があるだろうし、

これから先、私が悩む以上の悩みや不安があるかもしれません。

不妊治療をしていると、妊娠している人や子供がいる人がたくさん目に入ってきて

まるで自分が欠陥品のような気持ちになる事もあります。

だけどそれは違うなと。

暑がり寒がり、や泣き虫、笑い上古とかみたいな、私の体質の1つなんだ、と思うようにしています。

自分が持っている大切なもの

そんな自分の感情と向き合っていると

「私自身もきっと、誰かから見たら羨ましいと思うようなものをたくさんもっているよなぁ」

と気づきました。

暖かい家、美しい周りの自然、美味しいご飯に、仕事、可愛いペットの猫、大切に思ってくれる両親や友達、やりたいことができる体や思い、一緒に生きて幸せをくれる夫…

数えればキリがありません。

不妊治療をしていると、

「自分が当たり前だと思っている事も、誰かが一生懸命頑張っていることかもしれない」

ということに気づいて、

どんな人にもいろんな配慮や思いやりをもっていられるような優しい人間になっていきたいなぁ

と思うのです。

これから先、周りで不妊治療をしている人がいたら、悩んだり困っている人がいたら、私はきっと今まで以上に優しくできると思うのです。

無理しないでね、大切なのはあなたの体と心だから

と心から伝える事ができると思います。

会うことのできなかった卵ちゃん達からの贈り物

これは不妊治療をしたからこそ、芽生えた思いだし

そしてこれから先の人生で、すごく大切な気づきで、一生の宝物だとおもいます。

小さな小さな、会うことはできない私たちの卵ちゃん達からの大切な贈り物。

色んな思いに気づかせてくれて、ありがとうね。

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