遺伝子組換えヒト卵胞刺激ホルモン(rFSH)
どんなお薬?
元々体の中でできるFSH(ヒト卵胞刺激ホルモン)と同様の働きをするお薬。
FSH ヒト卵胞刺激ホルモンって…?
その名の通り、卵胞(卵子の卵たち)を刺激して、大きくさせるホルモン
通常1つの月経周期で1個の卵子が成熟して排卵する。
でも、そしたら体外受精するときに、たった一つの卵しかとれない…
採卵して体外受精するにはお金もかかるし、痛いし、そもそも1個しかなかったらうまく受精できなかったらもう体外受精できない…
ということになるので、お薬の力で、複数の卵子を成熟させて、採卵でたくさんとりましょう!という事です。
実際のレコビル18μg(6㎍×3日間)投与後の私の卵巣
本来1個しか大きくならないはずの卵胞(黒いまるいやつ)がたくさん大きくなっています。
副作用
副作用として、一番重要なのは【卵巣過剰刺激症候群】。
薬が卵胞を刺激しすぎて、過剰に増えすぎたりすることで起こる様々な症状の総称です。
ひどいと入院することもあるみたいなので、なるべくそうならないように、医師が普段の卵胞の様子やAMH、エコーや体重と照らし合わせながら、投与量を決めてくれます。
詳しくはまた別記事で書きますね。
超個人的な副作用…?たまたま…?
- 打ち始めて数日で、刺したところ周囲はやや硬くなって、下っ腹がぽっこりした気がする
- なんとなく食欲増加?少し太った…?(ただ食べ過ぎて太っただけかも)
- 鼻の下にニキビが急に増殖した
- 腰が痛い(チョコレート嚢胞手術前の生理の時も同じところが痛かったから、卵巣が刺激されると腰が痛くなりやすいのかも)
- たまに乳首がめちゃくちゃ痛くなる
これは本当にたまたまかもしれませんが、私の個人的にこの時期にあった身体の変化です。
ご参考までに。
レコベル®の自己注射の実際の様子はこちらをみてみてください。少し怖いかもしれないけど、痛みはそれほど強くないですよ。採血の方が何倍も痛い(笑)
少し多めに入ってる?!
空気抜きしても、最初から3μgくらいは多く入っているようです。
残薬と目盛りが合わなくて最初は少し焦ったけど…
最後に残ったものは、使うこともあるみたいなので、そのまま受診の時にもっていってくださいね。
ちなみに私は36μgのレコベル®を使用して、36μg投与しましたが、最後3.66μgほど余っていました。
↓全量指示量投与後の残り
ちなみに…レコベル®の元は網膜の細胞!?
ヒト由来細胞株(ヒト胎児網膜細胞:PER.C6)にヒト卵胞刺激ホルモン(FSH)を分泌する遺伝子を組み込むことで、無血清条件下で原薬(ホリトロピン デルタ)を生成し、内因性の FSH と同様の糖鎖「α2.3 及び α2.6 結合シアル酸を有する糖鎖構造」を持つことが可能となった。
2023年11月改訂(第5版)日本標準商品分類番号872413
医薬品インタビューフォーム
この薬、元は中絶などで胎外では生きていく事ができない未熟な胎児の網膜細胞の遺伝子を組み替えてできた製剤なんだって。
色んな理由で中絶したり、亡くなっちゃう赤ちゃんがいるけれど
多くの人の卵の赤ちゃんを育ててくれる元になっているんだね。
回りまわって命は繋がっているなぁ。
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