胚移植日の流れ
①移植できるか確認のためのホルモン値採血
②胚培養士から現在凍結している胚の説明と、今日移植する胚の説明
③胚移植
④プロゲステロン筋肉注射
⑤お会計 (40,410円)
胚移植ってどんな感じ…?
私のクリニックでは採卵した部屋と同じ部屋でした。小さな手術室のような所です。
まず処置する部屋に入ると、最初に入念に本人確認。違う人の受精卵を移植してしまったらえらいこっちゃですからね。
採卵の時の様に内診台で足を広げて、消毒開始。医師が膣内へ子宮口がみえるように器具をいれます。
子宮の傾きなどをみて医師が子宮内へ管を挿入。器具を入れるときに少し鈍い痛みがありますが、数秒で終わりました。子宮の傾きや形によっては痛みが強い人もいるみたい。
管を挿入したら、近くにいた胚培養士の方が我らの卵を管に入れてもってきてくれます。医師がそれを子宮のなかへ注入して終了。移植自体は10秒程度でおわりました。
採卵の様な痛みもなし。
ちなみに入れた直後のエコー写真
胚自体は小さくて見えないのですが、培養液と共に入れるので白くみえます。
入れるときは説明しながらしてくれるのですが、流れ星のようにぴゅーっと白いものが通っていくのが見えます。
最後に管内に胚が残っていないかなどの確認をして終了です。
その後少し10分程度ベッドで休憩しながら、プロゲステロン筋肉注射を看護師からしてもらい、終了です。
病院によっては処置後安静時間をとるクリニックもあるみたいですが、それで着床率があがるエビデンスは最近あまりないようです。
また来週に妊娠判定するための来院予定を組んで、処置終了でした。
今回移植した胚のグレードは5AC
【凍結前の胚盤胞】↓ 4AC
【移植前に融解した胚盤胞】↓ 5AC
胚を凍結すると、周りの殻が硬くなるので、レーザーを当てて少し薄くして孵化を補助する、アシステッド・ハッチングという作業をしたため、卵が孵化してきて飛び出てますね。
少し進んだようです。
ちなみに凍結前、融解後でグレードは変わりませんでした。
感想
- 移植の痛みはほとんどないが、器具を入れるのは少し違和感ある。けど個人差が大きい。
- 胚移植自体は数分でおわる
- 一回の胚移植での妊娠率は20~30%であり、難しいが何度かすることで80%ほどへ上がる。
- お会計は高い
- 胚培養士さんと話せる機会はあまりないので、聞きたい事はまとめておくとGOOD
結果
無事着床しました。胚盤胞移植から9日目(排卵後14日目)の採血でhCG計測し、80。
この値の心拍確認率は72%という論文がありました。これが高いのか低いのかはわかりませんが、できる事はホルモン剤を忘れず続ける事ぐらい。流産のほとんどは染色体異常なので、なにもできることはないので、のんびりすごすしかないです。職業柄、リスクや最悪な場合の想定をいつもしています。期待しすぎず、いつも通りの生活を送ろうと思います。
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