子宮内膜症(チョコレート嚢胞)について

子宮内膜症のこと

子宮内膜症って何?

定義

子宮内膜・その類似組織が子宮内腔以外の部分に発生し、増殖する疾患
 中でも、卵巣にできたものをチョコレート嚢胞といいます

症状

生理痛・排便痛・性交痛・不妊
※お腹の中のどの部位にあるかによって、下血や血尿、気胸、血痰などがあることも!
子宮内膜症の30~50%が不妊

子宮内膜組織は生理を起こす、エストロゲンというホルモンの合図で様々な反応を起こすので、生理の時に様々な症状を起こすのが特徴です。

治療方法

子どもがいつ欲しいか、生理痛がどれほど辛いか、などで大きく変わるので、主治医とよく相談が必要!!!

  • 対症療法:痛み止めや漢方薬.
  • 内分泌療法:LEP 製剤,ジエノゲスト,ジドロゲステロン,LNG-IUS,GnRH アゴニストなど
    ➡薬の内服や注射など
    ★妊娠の可否に大きくかかわるので、子供が欲しい時は医師と相談必要
  • 手術療法:大部分が腹腔鏡手術(お腹に数個の穴をあけて、器具をいれて行う手術)
    ➡チョコレート嚢胞手術では卵巣機能を低下させるので、これも妊娠希望の場合は医師とよく相談を!ちなみに私は体外受精をするとなった時、排卵誘発剤で卵胞を育てるのですが、手術した方の卵巣はほとんど反応せず、大きくなりません・・・
  • アルコール固定…卵巣内のチョコレート嚢胞を吸引して、アルコールで固定する方法。卵巣機能温存しながら治療もできるが、根本治療ではないので、医師と相談を。

私はなぜ手術を選んだか

※手術の詳細はまた、別の記事にも書きますね

  • チョコレート嚢胞のサイズがそこそこ大きかったこと(3.8cm)
  • 妊活において年齢的には数年の猶予あると判断した
  • AMHの値などから、手術における卵巣機能の低下があっても、妊娠が不可能ではないと思ったから
  • 耐えられないほどではなかったが、たまに涙がでるほど腰やお腹が痛くなる生理痛があったこと
  • チョコレート嚢胞を抱えて妊活や妊娠した場合、捻転のリスクがあること

手術をしてみてどうだったか

良かったこと

  • 生理痛はかなり軽減された
    痛くて動けなかったり、痛み止めを飲むことが激減した
  • 捻転や、悪化の心配が軽減された
  • 術後は妊活するか、ホルモン剤(妊娠はできなくなる)の内服かの二択だったので、思い切って妊活のステップアップに踏み切れた
  • 自分の体や妊活をしっかり考えるきっかけになったこと

悩むところ

  • 卵巣の手術なので、卵巣機能の低下がどれほど妊活に影響するかは、正直分からないところ
    ➡結局体外受精で卵胞を育てるために、排卵誘発剤を注射するのですが、私は手術した側はほとんど反応せず、薬で大きくすることは難しそうになりました。
    だからこっち側での採卵は難しいかなぁといった感じ。

手術側の卵巣の機能は落ちる

私は体外受精の際の、誘発剤への反応が結構悪くなった!しかもこれは回復は難しい。

術前のAMHや卵胞の質、数、妊娠したいか、将来設計はどうか、等で総合的な判断が必要なので、とことん主治医と相談すべき!

自然妊娠がしたいかどうかや、手術しない方法で妊活の継続がどこまでできるか、

手術後体外受精をするとなったら、妊娠できる可能性がどれほどあるか、など

とにかく手術の前に気が済むまで調べて、主治医に相談してください。

  • 腹部に1㎝程度の傷が3つできた(ほとんど気にならない)
  • 手術と、術後の回復のために仕事を5日ほど休んだこと

結論

悠長にしていたら、また再発する!と思うと思い切って妊活のステップアップもできたし、
生理痛が軽減されたり、捻転のリスクを考えると、私は正直手術して良かったを思っています。
ただ、やっぱり体外受精の採卵前の誘発剤への反応は目に見えて悪いし、もし反対側の卵巣の反応も悪かったり、今後右側にも再発したりしたら、後悔する日もあるかもしれません。

でもそのリスクも知っていたし、自分の年齢や予備能も含めてした決断なので今は満足しています。

それぞれの年齢や、妊娠の希望、AMHや体の状態、体外受精をどうするか、卵管の状態等で、手術をすべきかどうかや、内服で一時的にコントロールした方がいいか、妊活終了するまでアルコール固定などを選ぶか、等どのような治療をすべきかは大きく異なるので、納得いくまで主治医と相談して、自分と大切なパートナーとでちゃんと結論を出すことが大切です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました