不妊治療・クリニックの選び方

初めての不妊治療。専門クリニックや婦人科にかかるのは少しハードルが高いかもしれません。

とりあえず近くの婦人科…？専門のところ…？悩むことは多いと思いますが、実際に不妊治療をしてきた私が、こういうクリニックを選ぶといい！というところを紹介。

選ぶポイント

専門クリニックと普通の婦人科では不妊治療の進むスピードが雲泥の差！後述しますが、結局だらだらしてもお金がかかるだけ。不妊治療中の一年はめちゃくちゃ貴重です。無駄な時間を過ごすことがないように専門のクリニックを！

とにかく急に通院しなくちゃいけない日が多い。仕事後に通えたり、休みの日に通えると、仕事を休まなくてよかったり、治療もスムーズに進みます。

クリニックの成績は選ぶ基準になります。妊娠・出産という目的に向かって成果がある病院は、それだけの症例がある、様々な選択肢がある、個人の状態に応じて治療ができる、ということです。

なんとなく雰囲気がいい、近いしなぁ、施設が綺麗だしなぁ、女医さんが…等という理由で選ぶのではなく、「妊娠・出産するんだ！」という本当に大きな自分たちの目標を忘れず、適した病院選びを。

専門のクリニックを選ぶ重要性

不妊治療は、体の状態を知る検査、タイミング、人工授精、体外受精、顕微授精…と多岐に渡りますが、体外受精や顕微授精ができるのは専門のクリニックになります。

最初は近所のクリニック…？なんて思う方もいると思いますが、私は絶対に不妊治療専門のクリニックをはじめからおすすめします。たしかに、待ち時間はめちゃくちゃ長い（私は初診7時間かかった、ほぼ待ち時間）。だけど、ここでよかったと思っています。

最初は近くの婦人科で…という方もいると思いますが、不妊治療専門ではない、婦人科で一般的な採血やエコーはできますが、不妊治療としてできる事は、多少のホルモンの調整、エコーで排卵日をみてタイミングを指導される事ぐらい。

と思いませんか？！

それでまた、次の生理まで結果を待って、また次も…ってしていたらあっという間に数カ月、1年…とたってしまいます。だいたい不妊で悩むのは20代後半以降で、多くは30代だと思います。急激に妊娠率が下がるといわれる30代半ばまで数年しかないのに、その数カ月をタイミングだけで進むのは本当にもったいない。そして、どんなに後悔しても過ぎた年月は帰ってきません。

という後悔ほど辛いものはありません。

それに、途中で転院しても、まず検査して…次の生理をまって…最初はタイミングで…人工授精から…とまた振り出しスタートです。もちろん初診代は再びかかってしまいます。

それなら最初から専門のクリニックのほうがよっぽどいいです。検査も、タイミングも、人工授精もできるうえに、そのごのステップアップもスムーズなのですから。

最初は緊張するかもしれないし、待ち時間もかなり長く、お金も少しかかるかもしれませんが、不妊治療全体でみたとき、ゴールや道筋をはっきり示してくれる方が何倍も気持ちは楽ですし、無駄なお金もかかりません。

理由①　不妊治療のスピード感が圧倒的に早い

一般的な婦人科の考え方は［妊娠できない］➡［エコーで排卵日みてタイミングを合わせてもらおう］➡［妊娠できない］➡［最初にもどる］

と１回１回が単発的な気がしています。

不妊治療専門クリニックでは妊娠できない原因検索をすすめたり、何回かしてだめなら次のステップへいく道筋がはっきりしていて、治療の結果が治療方針にも蓄積されていっているイメージです。

• 理由②　不妊治療での1カ月の重みは桁違い

理由①でも触れましたがスピード感がなぜ大事か。下のグラフは受精卵を移植した場合に、何歳の人がどれだけ妊娠したか、という日本産婦人科学会が出しているデータです。30代後半から急激に低下しています。不妊治療はどんなに早く進めたくても、次の生理周期を待たないといけなかったり、仕事や家庭の都合で休みがとれなかっり、体調不良で受診日に受診できなければ、「はい、来月ね。」と１カ月飛んでしまったりします。あっというまに時間が過ぎてしまうのです。

理由④　原因究明や不妊の理由など多方面から検査ができ、医師の専門性が高い。

他の怪我や病気と違い、不妊の原因は様々で、原因が不明の事すら多々あります。

医師も人間で、全ての知識があるわけではありません。だからこそ医師の世界には専門医というものが存在しています。専門としているところにはたくさんのデータや情報、最新の医療の話も入ってきます。経験や技術にも差がでます。なんとなく治療をするのではなく、自分たちの体の事をしっかり知りたい、答えてくれる医師に会えるのもまた専門のクリニックならではです。

最後に

不妊治療は生命に関わる、そしてゴールも見えにくい本当に大変な治療です。

お金はもちろん、精神的にもたくさんの負担がかかります。そして年齢という大きな壁がかならず立ちはだかります。

自分の人生を、選んだ道を、そしてその先も、後悔してほしくないです。

これを読んだ人が、どんな道を選んでも、どんな結果になっても、これでよかったと思える道を選択できますように。